ホームページ タイトル 本文へジャンプ
結局わが子は東大に行けるのか?
東京大学に行きたい!

格差社会と言われていますが、実際はどうなのでしょう。少なくとも東京大学の入学者の親は高所得者が多い
ようです。
しかし、金をかければ東京大学に子供を入学させられるかと言えば、そんな単純なわけはありません。


いくつかの視点から冷静に考えてみる必要がありそうです。


@親の所得 A親の学歴 B親族の平均的学歴 C親の教育熱心度 D親の受験知識


さて、簡単に思い浮かぶ5点を挙げてみましたが、それぞれの要素が複雑に絡み合っているため一概に所得のみ
で結論を出すことができないのは明白です。しかし、一時盛んに親の所得と子供の学歴との相関関係、階級の固定化ということがメディアで盛んに取り上げられていました。所得の問題は避けては通れそうにありませんので、具体的な数字を見ていきましょう。


                     東京大学学生の家計支持者年収の推移

1992年 

           
               約35%       約27%       約33%


2004年 
           
              約20%   約20%          約60%

  主たる家計者の年収450万円未満

  主たる家計者の450万円以上750万円未満

  主たる家計者の750万円以上

                                                東京大学学内広報を再構成

主たる家計者の年収を450万円未満(余裕ない)、450万円以上750万円未満(平均所得前後のボリュームゾーン、所謂中流)、750万円以上(そこそこの生活〜リッチ層)で分けてみました。こうしてみると所謂中流以下が大きく減少していることは明らかです。


しかし、一方では中流以下がまだ40%いることも事実です。つまり、高所得層では教育に惜しみなく金を掛けることができるのもちろんですが、中流以下でも教育に優先してお金を使うか、知恵を絞って子供を教育することで東京大学に子供を入れることは可能であると前向きに解釈することもできます。教育費用についてはまたとり上げる予定です。

                 

C親の教育熱心度は非常に重要な位置を占めると同時に、難しい問題も孕んでいます。過干渉では子供の可能性をスポイルしてしまうことは今更言うまでもないことですが、全くの放任主義ではとうてい合格させることは不可能です。

D親の受験知識はあるに越したことはありません。長期的に戦略を練ることができるからです。子供が高校3年になってからとか、ひどい場合は高校3年の夏休み以降に受験について初めて考えるようでは合格は到底不可能です。


かといってCDを両方兼ね備えた親もまた失敗するケースが多くあります(この場合は特に父親)。子供に適した勉強法はそれそこ何千パターンもあるはずですが、受験で成功体験を持つ親ほど自分のやり方に固執し子供に押し付けてしまうからです。母親がこのパターンの場合はまだ「うるせーな」で済みますが、父親の場合ですと精神的にやられてしまったり、精神の発達に悪影響がでる危険もあります(大学生以降に反抗期がくるなど)。


さて、親の方は知恵や金でどうにでもなるのですが、「うちの子にそんな才能があるのか?」とふと思われる方もいるかもしれません。しかし、東京大学の受験では才能よりも勉強の段取りの方が重要です。もちろん子供によって理解力や頭の回転の早さ、論理的思考力など差があります。そのため、準備に1年で済む子供もいれば、6年間必要な子供もいます。ただそれだけのことです。

     
ウェブカメラとヘッドセットがあれば、全国どこからでも優秀な講師から指導がうけられる
中央ゼミナールのネット授業