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結局東大受験は何が大変なのか?


@簡単に言えば、

「試験科目が多い上に高得点が要求される」


ということに尽きるでしょう。



  あくまでイメージですが、東大文U(二次試験)難易度66、早稲田政経難易度67で比較した場合

このように、世間が東大を難関大学の最高峰に位置づける根拠の一つに「試験科目の多さと難易度」が挙げられます。文系ですと二次試験に英・国・数・社の4教科を課す大学は日本では東京大学京都大学一橋大学の3大学のみです。 

              
上のイメージでは理科のみ極端に負担が少なそうに見えますが、これはセンター試験のみだからです。

東京大学や京都大学、一橋大学、私立でも早稲田大学や慶應義塾大学を狙うレベルにおいては、センター試験はできて当然という学力が要求されます。つまり、センターのみの科目に対する労力は相対的に小さくなります。

         
理系はというと、これまた負担が大きい。二次試験は英・国・数・理の4教科です。理系で二次試験に国語も課す大学は日本では
東京大学・京都大学のみです。(京大理系の一部を除く)             さらに、二次試験で理科が二科目課されるのもポイントです。難関国立大学では理科二科目を課す科目が多く、遅くとも高校2年生の終わりまでには受験科目を決めておく必要があります。ちなみに私立大学では早稲田大学・慶應義塾大学の理工のみ理科二科目が必須、物理・化学に指定されているため併願を考える場合は注意が必要です。(早稲田大学の一部を除く)

 

上のイメージで注意すべき点は、勉強時間が考慮されていないことです。この点は東京大学を目指す受験生、子供を東京大学に合格させたい保護者にとっては大変重要な問題となりますので、別項に譲ることとします。


それに関連し、勉強の優先順位というものも重要な問題です。科目が多いからといって全て完璧にこなす必要はありませんし、場合によっては東大合格から遠のく可能性の方が高くなります。つまり、英・国・数・社・理の5教科とも満遍なく勉強し、
そこそこの成績であるがどれもパッとしない受験生は危険であるということです。詳しくは勉強法の項に譲りたいと思いますが、簡単に言えば「短期間で成績を伸ばせる教科」と「成績を伸ばすのに長期間を要する教科」を峻別し学習を進める必要があるということです。

          

Aもう一つが

「二次試験で全てが決まる」

ということです。

         

別項、「受験の流れ」も併せてお読み下さい。東京大学のセンター試験ボーダーラインは毎年90%+αといったところですが、仮にセンター試験でうまくいき95%を得点できたとしても、二次試験で失敗すれば不合格です。逆に85%でも十分合格を狙えます。センター試験と二次試験の配点比率からこういったことが起こります。一般に「難関国立大学は二次試験の比率が非常に高い」と言えます。


逆に地方国立大学はセンター重視のところが多く、勉強法も異なりますし、求められる学力も大きく異なります。「国公立大学」という括りはあまりに大きすぎるため、受験においてはあまり意味がありません


(例)


東京大学 文科T類  

センター試験90%得点者の二次試験合格率:約50%


一橋大学 法学部

センター試験90%得点者の二次試験合格率:約65%


岡山大学 法学部    

センター試験80%得点者の二次試験合格率:約95%


茨城大学 人文社会  

センター試験75%得点者の二次試験合格率:約100%(二次なし)



     
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